2009年11月9日月曜日

「ビックボーイの生涯」を読む

城山三郎氏が、五島昇氏のことを書いた本である。五島慶太氏が東急の基礎を造り、昇氏が東急グループとして発展させていった。父からの寵愛を受けていた次男進氏の戦死の話から始まり、父との相違を意識しながらも、その父から帝王学を学び、自分のものにしていく。自分の時代になったとき、早くも転換を図り、自分が知らない業態はあきらめ、自分の理解できる得意分野で勝負していく姿をとらえている。近道の早道と言われる買収は避け、自分たちの力で仕事を造っていくことが王道であると説く。「買いあさるとか、ああゆうやり方はおれにはやれん。他人の造ったものは買うな。やるときは自分でやれ。世の中に役立つものをやっていれば、必ず利益がでる。」という。焦りすぎの自分に活を入れる一言です。

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