2013年8月19日月曜日

孫の来訪に

小学3年生の孫が一人で高知から埼玉に遊びに来た。突然、空港まで向かえに来てと、本人から電話があった。孫の申し入れに反論はできない。娘との下打ち合わせなしの直接アポイントメントである。「よさこい」を見に行っていた妻との一時が楽しかったのだろうと想像するも、気軽に親元を離れる奔放さ、心の強さに驚く。冒険心が薄れている自分に対するカツを頂いた出来事です。

2013年8月3日土曜日

「永遠の0」よかった

「永遠の0」売れている本として話題になっていた折、百田尚樹氏が「海賊とよばれた男」で本屋大賞を受賞。文庫になっていた「永遠の0」をネットで注文。話題性だけで手に取った本書ではありますが、読み応えのある本でした。あの悲惨な戦争中にも自己を見失うことなく、生きるとはどういうことか問い続けるさまは、史実に乗っ取った展開と合わせてはらはらと、見開きごとの心の振幅を味わえる内容です。文庫の特典、解説付き。あの本好きの児玉清さんが書いてます。

2013年8月2日金曜日

根本博中将、凄い御仁です

根本博中将、ご存じだろうか。戦後、釣りに行くといい、家を出る。2年程たち羽田空港に降り立つ。竿を携えての帰還である。家族を巻き込まんとする男気あふれるパフォーマンスであった。史実は、中国の内乱で劣勢であった蒋介石を助けるために、隠密裏に台湾に渡ったのである。恩義を受けた人を助けるために元部下の通訳一人と共に乗り込んだ。軍事戦略参謀として力をふるい、台湾の領地を確保し、蒋介石を助けたのだ。敗戦時、北支那方面軍司令官であった根本博氏は、多くの民間人、部下たちを無事本国へ引き揚げさせるために蒋介石の助けを借りて無事役割を果たせた恩を心に留めていた。詳しくは、書籍「この命、義に捧ぐ」角田隆将著。

2013年8月1日木曜日

本との出会い・・・多田富雄

昨年7月、全身麻酔の必要な手術で入院。
術後の経過は良好、2が月の通院後、完治した。
でも、何か変。ちょっと大型の鬱か、それにしても継続的に倦怠感が支配している。
全身麻酔による頭の後遺症かなと疑いだしたのが今年2月頃。
頭がお休みしていたのだ。
そう思えたら、日に日に思考回路が回復してきた。
躁状態ではないよね昔の思考回路だよねと確認する日が続く。
細いバイパスの目詰まりがとれたようであった。
 
こんな私の心のうつろい、面白いと思った。
 
2馬力3馬力の仕事量をものともせず、仕事人間であった私が、
「明日でも十分間に合う」と慌てない、そういう自分がそこにあった。
 
残りの人生を何して過ごそうか、そんな漠然としたことを考えている自分がそこにある。
具体案が開かれぬままではあるが・・・。そこは大いに残念。
建築と介護がテーマであることは間違いない。
でも、慌てないと決めたようだ。
 
日々の生活のながでおのずと決まるかもしれないし、大きな舵を切ることになるかはわからない。
 
そんな中で初期療養中に「多田富雄」に再会した。文庫「寡黙なる巨人」の解説が養老孟司氏。
その中で紹介している「残夢整理」にも出会えた。
多田富雄氏病後のこの2作品は、私の心を優しく包んでくれた。
一歩前に出る勇気を与えてくれた本達です。
ありがとう。