2012年3月7日水曜日

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」中村仁一著を読む

長くなった人生を「往き」と「還り」に区分する。

「往き」は、生命のやりとり、引き継ぎを行ってきた期間、概ね還暦まで。

「還り」の人生は、「老い」が一方通行で進行し、
その先には「死」がある。

「還り」の人生にスポットをあてたご本です。

「還り」の時期を人生豊かに過ごすには、「死」を認識し、「老い」を認め、
生活習慣病と折り合いをつけて、身体に相談しつつ、生きていく。
生活習慣病は治せない病

動物のもつ自然治癒力を頼った生活に心がけ
安易に各専門医の出す「薬」に頼りすぎないで
飲み合わせに注意して
自分の身体に寄り添って生きていく。

多種多様な薬の飲み合わせは、いいとはいえない。

老いが進むと自然と食が細くなる。
身体が食べ物を欲しなくなる。
死の覚悟

又して
お医者さんの見方、評価をかえられた。
技術としての医療者でしかないことを心得よ。

又こんな記述も
生前に棺桶に、入ってみる
生前に棺桶に入ると考え方が変わるのかな
実践は難しいかも

病の受け止め方に関して
多く触れていますが
割愛します。
もう少し時間が経てば、自分のスタンスがはっきりし、
受け止められるかも・・・。


大切な人の「死」に立ち会うたびに
お医者さんの行動を
みてきた。

どこが悪いというのでもなく、
床にいる時間の増えていた祖母マスさんは、
病院に見舞いに行くと点滴のみの処置。
若干の糖分と水分補給である。
点滴だけで生きていけるのですかと
医師に詰め寄った記憶がある。

闘病生活が長かった父は、大病院を嫌い
リンパ腫、肺炎、前立腺癌を患いながら
最後は、町医者を信じ
その日暮らしの治療を受け
安心させたかったのか、やり残したことを語りながら、
急変した身体を受け止め
死を迎えた。
老人医療を看板に掲げている医院であった。

10年ほど前、心筋梗塞を患い
生還した母
胃腸の丈夫さは、ばあちゃん譲り
その母が、下痢を頻発
検査入院を兼ねて総合病院に昨年7月入院
担当医との面談、入院期間が長くなるかもとの話
循環器系の専門医である
1ヶ月2ヶ月と過ぎて行くうちに会話も減り、食も細くなっていった。
そんなとき、担当医から病院でするべき事は終わった。
転院を促された。
食が細いので胃瘻を進められた。
胃瘻も身体が受け付けず、
かなわず
静かに息を引き取った。


80才近くでの死、3人とも天寿を全うしたと今では思えるようになった。

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