2009年10月24日土曜日

「黄金の日々」を読んで

「黄金の日々」城山三郎著を読む。時代物にはまって、城山三郎にはまって、・・・。戦乱の世の中、自分の命が関わる中、どう振る舞うかにより、行く方向が変わってくる。登場人物の誰かに自分を置き換えて、読み進む。追体験を感じながら、今の自分の行く道の確認に役立つのかなと時代小説の読み方の一パターンに気がついた。そうしている自分を感じた。進行役の助左右衛門。千利休、石田三成、織田信長、豊臣秀吉、石川五右衛門、山上宗二、今井宗久、今井宋薫、天王寺屋宋及、安国寺恵瓊そして、高山右近、美緒と盛りだくさんです。宗二のように依怙地な自分もあるし、頭でっかちな三成にもやっぱそうなっちゃうよなと思ちゃうし、先読みの恵瓊も自分の運命は計れなかったドジさがいいし、目利き利休に人間の強欲をを感じ、庶民に慕われる五右衛門には、暖かい血を感じ、我が道を行く助左右衛門には感心し、下向きな心ある右近に惹かれる自分を感じてしまいます。

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